top of page

こんにちは。音楽島-Music Island-事務局の大澤です!

今日はインタビュー記事第4弾で、和太鼓の演奏やプロデュースで活躍されている、金刺 敬太(かなざし けいた)さんにインタビューいたしました♪


金刺敬大さんプロフィール



2001年、弟2⼈とともに和太⿎兄弟ユニット“は・や・と”としてプロデビュー。以後、様々なイベント・コンサート・メディアに出演している。

海外においてもヨーロッパ・アジア・北⽶・中⽶・アフリカなど25ヶ国以上にて演奏やワークショップを⾏う。トップアイドル『嵐』の2015ドームツアー及び2016「ARASHI Japonism Show in ARENA 2016」に【和楽器隊】の⼀⼈として参加、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けたイベント「Para Fes 2016」(国⽴代々⽊第⼀体育館)出演、またラグビーWC2019⽇本⼤􀀀会の開会式に太⿎演奏で参加し、さらに全国20カ所以上の試合会場にて選⼿⼊場曲太⿎演奏&開場時のウェルカム演奏のコーディネートを請負い⾃らも演奏者として参加した。

⽇本舞踊を花柳榮輔⽒に、歌舞伎囃⼦を望⽉流家元・望⽉太左衛⾨⽒に師事。


どんなところへ魅力を感じて音楽島へ応募しましたか?


淡路島で音楽活動をされているヴァイオリニストの益子さんともともと知り合いで、「STAY HOME」の中、音楽島についての紹介をいただいてこのプロジェクトについて知りました。

私も他の演奏家と同じように、コロナの影響で和太鼓のお仕事がすべてストップしている状況でした。このような状況になったことは、自分の仕事のやり方を見直すためのひとつの節目かもしれないと思い、今までやったことないことに挑戦しようと、応募を決めました。


もっと違う形で太鼓に集中できるような環境を選ぶことも出来るし、挑戦をするにはもっと若い方がいいのではとも考えましたが、

「音楽をしながら旅をするように人生を送る」という人生のテーマを貫こうと思ったのです。


実際に淡路へ来て感じたこと


予想通りだったことは、景色と人の良さです。


また、若い人とっては飲食店でのサービス業務も、人とのコミュニケーションを学ぶ良い機会だと思います。お客様だけでなく、共演者や一緒に働く仲間とのコミュニケーションも学ぶことが出来ることも貴重な機会だと思いました。

また、飲食店での演奏をする時は、お客さんにどんな演奏を求められているかを考える必要があると思います。どのステージや演奏会でも基本はある程度同じで、自分のやりたい演奏とお客様の期待する演奏のバランスが大事だと思っていますので、ここでの経験はそれを改めて考える為のいいきっかけになるだろうとも思いました。


これからの音楽家の働き方について思うこと


これから大きくガラッと変わっていくという印象はありませんが、コロナ禍がきっかけで、

「自分のポジションを明確にする」ということが以前よりも求められるようになるのではないかと感じています。



「音楽家」と一言でいいますが、私は自分の事を「パフォーマー」と思っています。

「音楽家」や「演奏家」というような言葉に捉われすぎず、大澤さんのようにダブルキャリアで音楽をする人もいれば、プロの演奏家として活動していた人が他の仕事を始めても構わないと今は思います。

ただ、自分はこういうスタンスで音楽をやる、こういうところで勝負していく、ということを明確することが、より自由になっていく社会の中で必要になってくると思います。


昔は、太鼓のお仕事だけで生計を立てられることが「プロ」の定義だと思っていた時代もありますが、今は色々なスタイルの人がいて色々なものさしがあっていいと思っています。「プロです」と言い切ることより、お客さんから、「なんか分からないけど好き」と思ってもらえることを目指して日々頑張っています。


ありがとうございました!


穏やかな口調でお話する金刺さんですが、その中には間違いなく「プロ」の熱意が秘められていると感じました!

閲覧数:273回0件のコメント

こんにちは。音楽島-Music Island-事務局の大澤です!

本日は、音楽島メンバーインタビューシリーズ第3弾ということで、

もともと同じグループで東京を中心に活動されていた、田所 亜沙可(たどころ あすか)さんと、山元 俊幸(やまもと しゅんこう)さんのペアへインタビューしました!

田所亜沙可さんプロフィール



昭和音楽大学短期大学部音楽学科弦管打楽器コースを特別賞を受賞し卒業。その後昭和音楽大学音楽学部に給費生として編入学し卒業。

サクソフォーンを大森義基、室内楽を有村純親、松原孝政、榮村正吾の各氏に師事。

平成26年度第4回学内演奏会、平成26年度卒業演奏会、同伶会新人演奏会、サクソフォーン新人演奏会等に推薦され出演。第32回全日本ジュニアクラシックコンクール全国大会入賞。

現在は、インストバンド「uni sheep (旧)Asuka-trio」のメンバーしても活動しており、ワンマンライブは毎回満席。

2018年9月に1stシングル「Proust」をリリース。また、2019年に東京・栃木・岐阜・大阪・兵庫・愛知・広島・熊本へのツアーを行った。

東京及び神奈川を中心に、クラシックだけでなく多方面での演奏活動を行う傍、個人や吹奏楽などの指導も行なっている。


山元俊幸さんプロフィール


5歳よりピアノ 作曲

12歳より打楽器、ハープを始める。

東京藝術大学音楽学部器楽科打楽器専攻在学中よりライブハウスやジャズバーにてピアニスト&キーボーディストとして演奏活動をする傍ら、ティンパニスト&打楽器奏者としてアーティストのレコーディングやライブツアーを多数行う。


またハーピストとして後進の指導も行なっている。



自身のインストトリオバンド"Asuka-trio(あすかとりお)"ではピアニストとして関東を中心に演奏活動をし、2019年には西日本ツアーも行なっている。

どのようなところを魅力に感じて音楽島へ応募しましたか?

田所:はじめは都内を拠点に活動をしていて、これからさらに活動を高めようと思った時に、コロナの影響で、どうしても自由に活動が出来る環境ではなくなってしまいました。

そんな時に音楽島の存在を知り、この状況下で演奏活動が出来る、ということを何より魅力に感じ、応募しました。

山元:一緒に活動していた田所さんからお誘いを受け、一緒に淡路島へ移住すれば、楽曲制作などの活動も引き続き出来ると考えて、応募を決めました。

実際に淡路島で生活してみて感じたこと

山元:想像以上に住みやすく、特に不便は感じずに生活しています!

仕事面でも、どんなにお客様が多く忙しくても演奏をさせてもらえるので、毎日演奏の機会がありとても有難いです。

田所:東京ではライブでの演奏がメインだったので、飲食店でお食事中のお客様への演奏が初めてで新鮮です。

山元:そうですね。ライブの時は、自分たちが聴いて欲しい曲を用意して演奏しますが、ここでは接客をする中でお客さんの雰囲気や客層に合わせて、演奏する曲を決めています。

お客さんに合わせたつもりでも、予想していた反応と違うこともよくあるので、とても勉強になっています。

田所:聴いて欲しい曲を演奏するのと、お客さんが求めている曲を演奏するのとでは大きな違いがあると感じています。

大澤:飲食店での接客と演奏の両立は大変ではないですか?

田所:接客のお仕事も出来ることがとても嬉しいです。お客さんと直接会話をする機会があることによって、演奏に対する感想や意見を聞く機会も増えて、自分の演奏にすぐ還元しやすいと思います。

山元:私は、もともとは音楽以外の仕事をすることには抵抗があった方なのですが、東京にいた頃に飲食店でアルバイトをしてみて、自分の世界を広げることも出来ましたし、人脈も拡がり、ライブに来てくれる「自分のお客さん」も増えました。音楽以外の仕事をすることは、演奏にもプラスになると思います!


これからの音楽家の働き方について思うこと

山元:これからは音楽も、インターネットでの配信が多くなってくると思います。そうなると、どこを活動拠点にすることも出来るようになってくるので、東京だけでなく地方でも活動できるようになると思います。

田所:ライブハウスでも、コロナ禍の状況下で、配信ライブなども手掛けられるかどうかで、今後生き残ることができるかどうかが変わる気がします。

録音機器のクオリティもあがってきているので、生の音楽を求める方々が減ってきているのは確かですよね。

大澤:働く場所が変わる、ということですね。働き方についてはどう変わるとお考えですか?

山元:ダブルキャリアに挑戦してみて、時間が限られている方が練習や制作活動にも身が入るな、と感じているので、音楽家のダブルキャリアも増えていくのかなと思います。

大澤:ちなみにお二人は、グループで活動時代はご自身でマネジメントされていましたか?

山元:自分たちでやっていました。ツアーの際のスケジュール調整など…

田所:営業も活動も自分たちで行って、半年くらい先のスケジュールまで組んでいました!

大澤:すごいですね!まだ、音楽大学ではあまりセルフマネジメントやセルフプロデュースの教育が充実していないところも多く、個人的には演奏家として活躍する為に必要な、演奏以外のスキルの教育にも課題は感じています。

田所:たしかに、自分たちが好きな音楽を続けたい、という気持ちだけをパワーに試行錯誤をした、という感じですね…!でも、実際にマネジメント方法などを知っていたとしても、演奏とマネジメントを両立するにはパワーが必要だと思うので、これからの音楽家も今まで通り、そのようなパワーは必要とされるかもしれませんね。

淡路島で、音楽家としてチャレンジしたいこと

田所:店舗での演奏は、先程もお話した通り、お客さんに合わせて選曲等をしていますが、音楽島メンバーはそれぞれ得意分野を持っているので、文化の交流という意味でも、自分たちの得意な分野の音楽を披露できる場も作りたいですね!

大澤:9月は毎週土曜日、オーシャンテラス(淡路島西海岸にある、セルフローストスタイルのステーキレストラン)で、ジャズナイトを開催していますが、そのような感じでいろいろなジャンルのイベントを開催していきたいです!

あと、私は実家がバイオリン教室だったのもあり、「演奏よりも教える方が得意かも」と思うこともあるので、音楽教室などもあると面白いですよね。

音楽島へ興味を持ってくださっている方へ、是非魅力をアピールして下さい!

田所:自由に企画や提案が出来る環境だなと思っています!何か提案した時に、実現させるために協力してくれる仲間がいるのでとても心強いです。

山元:やっぱり自然が多い淡路島の環境が魅力ですね。関東にいた頃は、インスピレーションが湧かない時にわざわざ高尾山や逗子に足を運んだりしていましたが、今は働いている場所が海の目の前なので最高です!

ありがとうございました!

音楽へのパワーだけでなく、仲間への心遣いをいつも忘れない二人は、音楽島メンバーはもちろん、働いている飲食店のメンバーにも大人気です♪

次回は、変わった楽器を演奏するメンバーへのインタビューです…!

閲覧数:874回0件のコメント

こんにちは。音楽島-Music Island-事務局の大澤です!

前回に引き続き、音楽島メンバーへのインタビュー第2弾ということで、メンバー最年長の吉田 晴彦(よしだ はるひこ)さんにお話を伺いました。

さまざまな経験をされているからこその包容力があり、また、何事にも挑戦して学ぼうというパワーのある方です!

プロフィール



大学卒業後、SONY MUSIC ENTERTAINMENTに勤務。その後、ワーナーミュージック・ジャパンにて、長年多くのアーティストの発掘、プロデュースで活躍。関わったアーティストは、X JAPAN、L'Arc-en-Ciel、小柳ゆき、ゴスペラーズ、TUBE、Fayrayなど。その後、劇場運営、劇団監督、若手アーティストの指導育成、イベントや舞台公演のプロデュースなど多岐にわたり活動する。コロナ禍をきっかけに、「ヒットづくり」とは対極の「ひとりのひとを幸せにする音楽」に発想を転換し、淡路島へ。

どのようなところに魅力を感じて音楽島へ応募しましたか?


今まで、舞台の裏方やプロデュースの仕事をしてきて、何年間も忙しい日々を送ってきました。コロナの影響で少しだけ仕事が落ち着き、今までとは違う視点で、音楽やエンターテイメントが人にもたらすものは何なのかを考える時間が出来ました。

コロナがきっかけで、音楽が持つ、生活に寄り添う「安らぎ」のような力を見つめたり、自分の人生における時間の使い方、生活の仕方を見直しました。その中で音楽島プロジェクトの存在を知り、応募しました。

実際に淡路島で生活してみて感じたこと


初めは東京と淡路島での仕事を半々で、と考えていました。

しかし、実際に淡路島に来て仕事を始めると、淡路島という土壌に密着した活動をしたいと思い始めました。現在は、パソナグループの理念を理解しながら、時代へのシンクロ性も感じつつ、淡路島の魅力にはまっているところです。


飲食店でのサービス業務1つをとっても、身だしなみやマナー、人に対するおもてなしの心を学ぶ舞台として取り組むことで、今までの人生では考えたこともなかったような学びを得ています。その中で演奏も出来るということで、人生のバランスを取り戻したような感覚です。

これからの音楽家の働き方について思うこと


私自身、音楽大学は出ておらず、音楽が好きだという気持ちだけでこの業界で生きていたので、そういう気持ちさえあれば、なんでも出来ると思っています。

音楽というものはみんなの心にあるものです。

環境やきっかけを得て素晴らしい技術や教養を身につける方もいらっしゃるので、そういう方はその音楽をどんどん広げていって欲しいですし、そうでない人も、そのようなプロの音楽家と触れ合うことで、心の中にある「音楽のタネ」みたいなものを育ててほしいと思っています。

これは音楽だけでなく、他のエンターテイメントや料理など、人生の楽しみすべてにおいて言えることです。今淡路島でやっていることは、音楽を用いて壮大なライフスタイルの実験、研究をしていると言うことも出来ると思います。

良い演奏をしたい、「音楽」だけを追求したいというよりは、そんな新しいライフスタイルの実験に自分も加わってみたいなという気持ちで取り組んでいます。

淡路島で音楽家としてチャレンジしたいこと


今のところ淡路島に来るお客さんは、音楽を聴きに来ることが目的ではないという前提で、音楽があることで少し幸せになることが出来たり、思い出に「彩り」を加えることが出来たりする、究極の意味での「背景の音楽」を追求したいと思っています。

何かを主張したり、心に突き刺さる音楽ではなく、人の心に寄り添って、「その1日の思い出を良いものにしよう」という演奏の仕方を心がけています。

ご年配の方やご家族連れなど、初めて間近で生の音楽を聴いてドキドキしているような方々に、優しく、リラックスしてもらえるように、料理や風景やいろんなものがパーツとして綺麗に収まるようなバランスの良い「引き算の音楽」を提供していきたいです。


ありがとうございました!


お話を伺う中で、同じ音楽家として私も、人の心に何を与えることが出来るか、人の心にある「音楽のタネ」をどんな形で引き出すことが出来るか、改めて考えるきっかけになりました。

それでは、次回のインタビューシリーズもお楽しみに♪

閲覧数:1,381回7件のコメント
bottom of page