こんにちは!音楽島事務局です。
楽器は時として“生きもの”のようと言われていますが、実際どんな影響があるのか気になるところ…そこで特に影響を受けやすい木管楽器と弦楽器を代表して、音楽島で活躍中の武内一心さん(クラリネット)と藤井美帆さん(ヴァイオリン)にインタビューしました!
Q1.梅雨の時期、実際楽器にどんな影響がありますか。
武内:楽器本体への影響もありますが、"リード"という音を出すために必要なパーツが植物で出来ていて、このリードへの影響がとても大きいです。湿気が高い時はリードが水分を吸収してしまって、音が全然鳴らなくなります。
藤井:湿気で音が響かない…そして音程がすぐ低くなってしまう為曲ごとのチューニングが必須です。なにより、部屋と外での湿度が違いすぎるので楽器に負担をかけないためにも外での演奏は厳禁です!
ヴァイオリンもクラリネットもどちらも木でできている楽器なので想像以上に影響が出るんですね。
Q2.湿気対策はどうしてますか。
武内:楽器ケースの中に湿度調整剤を入れて、本体にとって適切な湿度を維持する様にしていることと、リードは缶ケースに入れた上で、ジップロックで封をしています。
また屋外での演奏は避けて、コンサートホールやサロン等、温度や湿度が適切な環境で演奏する様に心がけています。
藤井:楽器ケースの中に乾燥剤を入れたり、部屋の中は常に除湿にしたりしています。
こまめなメンテナンスをされているんですね。
Q3.淡路島と今まで住んでいた場所で楽器に変化はありましたか。
武内:レストランや屋外に近い場所で演奏する事が増えたので、楽器が傷んで音が悪くなったと感じる事もあります。ただ、こまめにメンテナンスに出して治して頂いているので状態は大きく変わっていないです!逆に良くなった事はというと、色々な環境で演奏するので、リードの調整が上手くなりました。(笑)
藤井:少しだけ海の湿気の影響を受けているのか、バイオリンの弦が今まで以上に切れる気がします。弾く頻度も増えたからかもしれないですね!
海に囲まれた淡路島ならではの悩みですね!内陸と違うのか気になるところです。
Q4.天候などで困ったエピソードなどありますか。
武内:高校生の時の出来事なんですが、購入して一ヶ月ほどの新品の楽器が、寒暖差が原因で割れてしまったことがありました。(吹きさらしの渡り廊下を通って、暖房が効いた合奏室に移動した後の事です。)
急な温度の変化で割れることがあると聞いていたのですが、まさかこんなすぐ簡単に割れてしまうとは思わず、、それ以来楽器を屋外で使う事に対してかなり慎重になっています。
藤井:湿気に加え、海風暴風の日に外での撮影がありまして…撮影だったので自楽器を使わなければならず。一瞬で潮まみれになったのが今でもちょっと苦しい思い出です。
急な気温差や屋外はNGとよく聞きますが割れてしまうこともあるとは!
冬の海風は強いので慎重になりますね。
Q5.湿度気温的に好きな季節はありますか。
武内:どの季節も好きな所はあるんですが、冬が一番好きです。暑いのが苦手なのと、虫が苦手なのですが…夏よりかは虫が少なくなるので(笑)楽器が一番吹きやすいのは春先や秋口かなと思います。
藤井:秋~冬のカラッと晴れている暖かい日ですね!願わくば一年中続いてほしいです。
やはり湿度が低い時期のほうが楽器にはいいんですね!
Q6.梅雨の時期何して過ごしていますか。
武内:お家に引き篭もっていることが多いですね!好きな音楽を聴いたり、映画を観たり本を読んだり等、特に予定は立てないでのんびり過ごしています。
藤井:除湿がついている部屋でゆっくり過ごしています。雨の降る日は特に家から出たくないですね。
お二人ともインドア派ということが分かりました(笑)
Q7.この時期のおすすめはありますか。
武内:今は時期が過ぎてしまいましたが淡路市にある「あわじ花の歳時記園」が梅雨の時期はオススメです。梅雨といえば、やっぱり紫陽花だと思うのですが、こちらには紫陽花がなんと70種類以上咲いていて、この時期の眺めはもう圧巻です。毎年梅雨の時期はこちらで紫陽花を見て、近くのカフェでゆっくりするのが恒例行事になっています(笑)
藤井:ゼリーやアイスなどのスッキリしたものが食べたくなります!ミエレザダイナーのフルーツボウルはさっぱりしていて食べやすいのでよく食べています♪
淡路島には食事も景色も見どころ満載ですよね!
季節ごとに全く違った楽しみ方ができるのも淡路島ならではと感じます。
これから秋に向かって、楽器にも優しく、過ごしやすい季節がやってきますので、ぜひ音楽島の演奏とともに淡路島へお越しいただけたら嬉しく思います。
武内さん、藤井さん、インタビューありがとうございました!
音楽島事務局
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